- ホーム
- 研究内容
研究概要
本プロジェクトが2030年に目指すべき姿
- 自動操縦農機をはじめとする最新型のスマート電動農機を、営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)によって動かす「脱炭素スマート農地」が、千葉、福島、長野、静岡、香川、兵庫をはじめとして全国に広がっている。
- 若手の新規就農者の参入によって農業従事者数が増加するとともに、従事者の平均年齢の引き下げも図られている。
- 現状よりも、人口減少・高齢化が進行しても、農地面積が維持され、農業生産能力が低下していない。
- 脱炭素スマート農地が環境上も系統連系上も問題を発生させずに社会的に受け入れられ、ESG投資の対象となって資金も集まるようになっている
研究開発プロジェクトの終了時のKPI
- 対象となるソーラーシェアリング設備において、同年の地域の平均的な単収と比較しておおむね1割以上減収しないこと
- 想定する脱炭素スマート農機を稼働させるためのエネルギー消費量以上の発電電力量が得られること
- AIを活用した圃場管理、作業ロボット、スマート農機の仕様により、農地面積当たりの投下労働量が2割以上削減されていること
- 実習学生によるスマート農機の運用が可能であることが確認されること
- 将来の化石燃料価格の上昇を勘案した脱炭素スマート農地経営成立の境界条件が明らかにされること
実証研究フィールド
露地野菜を作付けする大木戸アグリ・エナジー1号機(1ha)など千葉エコ・エネルギー社が保有するソーラーシェアリング設備(千葉市緑区大木戸地区)と、水稲を作付けする新規ソーラーシェアリング(2023年度稼働開始予定)が実証研究フィールドとなります。
大木戸地区のソーラーシェアリング実証研究フィールド
千葉市大木戸アグリ・エナジー1 号機 【 露地・畑作 】
発電事業者 | 千葉エコ・エネルギー株式会社 |
---|---|
営農者 | 千葉エコ・エネルギー株式会社 |
開発企画者 | 千葉エコ・エネルギー株式会社 |
設備出力 | DC 777.14 kWp AC625.00 kW |
運転開始 | 2018 年 4 月 |
農地面積 | 約10,000 ㎡ |
遮光率 | 48% |
栽培作物 | ナス、サツマイモ、ショウガ、ジャガイモ、サトイモ、葉物 |
清水建設営農型太陽光発電設備 【 露地・畑作 】
発電事業者 | 清水建設株式会社 |
---|---|
営農者 | 株式会社つなぐファーム |
開発企画者 | 千葉エコ・エネルギー株式会社 |
設備出力 | DC 60kWp AC49.5kW |
運転開始 | 2019 年 8 月 |
農地面積 | 3,000 ㎡のうち、設備下約 1,200 ㎡ |
遮光率 | 32% |
栽培作物 | 落花生、大豆 |
つなぐファーム営農型太陽光発電設備【 露地・果樹栽培 】
設備名称 | 千葉市大木戸営農型太陽光発電設備 |
---|---|
発電事業者 | 株式会社つなぐファーム |
営農者 | 株式会社つなぐファーム |
開発企画者 | 千葉エコ・エネルギー株式会社 |
設備出力 | DC 77kWp AC49.5kW |
運転開始 | 2021 年 8 月 |
農地面積 | 約 1,500 ㎡ |
遮光率 | 28% |
栽培作物 | イチジク、ブルーベリー他 |